1/2

日本の出し(だしパック)

¥950 税込

別途送料がかかります。送料を確認する

商品説明は、こんぶ土居さんのオンラインストアに記載してあるものを転載しております。

「日本の出し」は、古来より最高品位に格付けされた白口浜真昆布と優良生産者の鹿児島産鰹枯節のみを原料にした、日本初のセパレートタイプのだしパックです。
初めに昆布を、次に鰹節を使う本格的な方法でありながら、だしパックになっているのでこす手間がかからずとても便利になっております。
一般的には抽出が難しい昆布の配合割合を独自の方法により高くすることが可能となりました。
毎日のお味噌汁やお吸い物、煮物や鍋物など日本料理はもちろん、あらゆる料理のベースにお楽しみいただけます。

出しをとった後の昆布と鰹節を使って手作りのふりかけを作れます。手作りふりかけのレシピもこちらの商品の中に入っています。出しがらには栄養成分がたくさん含まれています。
余すことなく頂ける自然の恵みです。

【原材料の詳細(産地、原材料の原材料)】
真昆布(北海道函館市白口浜産)
鰹節(鹿児島県製造)

内容量 80g(昆布パック 10.5g入×4パック、鰹節パック9.5g入×4パック)
保存方法 常温
栄養成分(100g当り)
熱量243kcal、たんぱく質39.0g、脂質2.2g、炭水化物33.9gg、食塩相当量4.0g

※販売開始時(2012年)に、こんぶ土居の土居様が開発の経緯を書いた文章がありますので、以下に転載いたします。

「日本の出し」は、古来より最高品位に格付けされた白口浜真昆布と優良生産者の鹿児島産鰹枯節のみを原料にした、日本初のセパレートタイプのだしパックです。
元々は、フランスへの輸出向けに開発した製品ですが、この度国内販売もさせていただくことになりました。国内販売に際し、開発の動機から製品化までのストーリーを、少しご紹介させていただきたいと思います。

●フランスにおける日本料理の現状
フランスほど、日本文化を愛してくれている国は無いと思います。パリの街を歩けば、数え切れないほどの日本料理屋をそこかしこで見かけます。日本人としてとてもうれしいことですが、店先のメニュー等をよく見てみると、何やら不思議な料理の数々。どうやら、経営しているのは日本人でない場合がほとんどのようです。日本人が関わっていなくても、日本料理のことが好きで、きちんと修行した外国人が営業しているのなら全く構わないと思います。しかし、もともと中華料理屋であったものを日本料理屋の方が儲かりそうだから変えただけ、というようなものは困ります。このような店では、当然まともな料理が出るはずもありません。ましてや、きちんと出しを引いているような店はほぼ皆無で、うまみ調味料が主成分の業務用の出しの素が使われます。このように、日本料理が変質した形でフランスの方々に伝わっている現状を見るのは昆布屋として非常に辛いものです。まっとうな出しがフランスで広く使われるようになって欲しいとの思いから、輸出向けの製品を考えるようになりました。

●出しパックという形態を取った理由
美味しい出しに質の高い昆布が必要なのは当然ですが、もうひとつ大切なのは良い鰹節です。昆布と鰹節の出しは、言わば日本料理の王道で、両者が合わさることにより素晴らしい味をつくり出します。つまり、昆布だけが良くても、良い鰹節が無いと片手落ちだということになります。ところが、EU向けに昆布は問題無く輸出できるのですが、鰹節には少しやっかいな規制があり、現状としては輸出は難しいのです。このためフランスでは日本以外で生産された鰹節が多く流通しているようです。しかし、品質を考えれば日本の鰹節に勝るものはありません。そこで目をつけたのは出しパックです。配合割合などに取り決めはあるものの、鰹節単体での輸出よりはるかにハードルが低く、輸出が可能です。このような経緯から、良い昆布と良い鰹節を使った出しパックを、輸出向け商品として開発することになります。

●出しパック特有の問題点
出しパックを作るにあたり、昆布の品質も鰹節の品質も、どこにも負けない高いクオリティの原料を私共ではご用意できます。
しかし、出しパックには出しパック特有の難しいハードルがありました。
市場には、多くのメーカーが製造した鰹節と昆布の混合出しパック製品が流通しています。鰹節粉末と昆布粉末の混合物が不織布パックに詰められたものです。しかし、そのほとんどが鰹節の配合割合が主で、昆布は少ししか入っていません。これには理由があります。昆布のうまみ成分はパック素材から溶出しづらいのです。私共が当初試作した際にも、やはり鰹節主体の方が良いと感じました。しかし、輸出の条件として鰹節の配合割合は半分以下である必要があり、非常に困ってしまいました。

●ある日の思いつき
前段の問題点には非常に悩まされましたが、意外に簡単なことで解決することになります。パリで私共の製品を販売してくださっている日本食材販売店の社長さんとこの件について相談している途中、なにげなく「昆布のパックと鰹節のパックを別にしたらどうか」と思いつきをお話したところ、強く賛成してくださいました。自分では何気ない思いつきで言っただけだったのですが、このアイディアには出しパックの問題点を劇的に解決する力がありました。

●本来の姿に戻っただけ
端的に言えば、昆布と鰹節は性質が大きく違うということです。出しを引く際の適切な温度帯、パック詰めの際の適切な粉砕粒度、それに応じたパック素材など、昆布と鰹節にはそれぞれに応じたアプローチが必要だったわけです。一般的に出しパックは簡便さを求めた製品ですから混合型ばかりで、色々と探しましたがセパレートタイプにした製品は見つかりませんでした。混合型は、配合割合にしても、出しを引く際の温度にしても、パック素材にしても、鰹節を基準に考えられたものばかりです。これでは、美味しい昆布出しが出るわけは無いのです。これが、一般的な出しパックの配合割合が鰹節主体になっている理由であり、別の言い方をすれば昆布の味がしっかり出ている混合出しパックなど、市場には全くと言って良いほど無かったわけです。実際に製品にするまでは様々な苦労がありましたが、昆布を先に続いて鰹節を使う伝統的な出し取りの手法を踏襲することにもなり、他には類を見ない昆布のうまみをしっかりと感じられる出しパックが完成することになります。他社に例が無いと言う意味では画期的な商品であると自負していますが、何のことはない、伝統的な手法に忠実に出しパックを作っただけのことなのです。

●国内販売にあたり
昆布と鰹節の出しは、日本料理の隠れた主役です。また、世界に誇れる素晴らしい文化です。にもかかわらず、うまみ調味料が主成分の安価な出しの素に押され、自分できちんと出しを引くご家庭は、どんどん少なくなってきているのではないでしょうか。
この現状を憂慮し、私共でも常日頃から、本物の出しと一般的な出しの素の違いを訴えたり、毎月出しの取り方教室を開いたり、啓蒙活動に努めてきました。そして同時に、お忙しく時間の無い方にもお使いいただける「便利な本物」の必要性を強く感じてきました。これはまさに「十倍出し」の開発動機でもありました。このたび製品化致しました「日本の出し」だしパックは、濾す手間がいらないこと、材料の計量の必要が無いこと、昆布の水漬に要す時間が粉砕により大幅に短縮していることなど、とても簡便にお使い頂けると思います。もともとは輸出のために製品化したものでしたが、非常に品質の高いものが完成したと自負していますし、多くの方々にお使いいただきたいとの思いから、国内販売をさせていただくことになりました。この製品が、日本の伝統的な出し文化の衰退を食い止める一助になれば非常にうれしく思います。軽く、かさばりませんので、海外の方向けのお土産などにも最適だと思います。

(以上、2012年4月記述。「日本の出し」には、だしを取ったあとの昆布と鰹節も使っていただきたいと思い、簡単なふりかけのレシピを同封しています。その文章も、以下に載せておきます。)

商品をアプリでお気に入り
  • 送料・配送方法について

  • お支払い方法について

¥950 税込

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      その他の商品